経営者から見た「なぜ派遣社員が切られるか。」
2009年01月05日 21:11
昨年末からあらわれた派遣村が連日報道されている。
業績の悪化に伴い、派遣社員が次々と契約を解除されている。
だが、これは不況による企業業績悪化のリストラクチャーという単純な問題ではない。
結論から言うと、昨年の金融危機に始まり一連の問題は
金融資本主義の失敗
だと僕は思っている。
金融資本主義下では、
「会社は経営者や社員のもの」
という考えから、
「会社は株主のもの」
という認識に変化してきた。
日本でいうとホリエモンや村上氏といった人たちが、金融資本主義の先駆者であろう。
また、これに対して経営者は経常利益と株主配当の最大化を迫られることになった。
日本の企業における非正規雇用者は金融資本主義の台頭に伴い、右肩上がりで増加傾向にある。
90年初頭には全体の約20%だったものが2008年には35%近くまで増加している。
派遣社員等の非正規雇用者の増加は金融資本主義の副産物といっても過言ではないだろう。
事実、大手企業は内部留保(要は貯金)を切り崩せばリストラクチャーを敢行せずに、
景気回復まで乗り切ることが可能であると思う。
だが、経常利益の低下や赤字化は経営者にとっては命取りである。
もしそのような事態になれば、経営者は無能の烙印を押され株主に袋叩きにあうだろう。
経営者は余裕があっても経常利益と株主配当を守るために無駄な人件費をスピーディに整理する必要があるのだ。
金融資本主義の是非をもう一度考え直し、
会社がどうあるべきか、
日本が世界の中でどうあるべきか、
グランドデザインを再考する必要がある。
少なくとも僕は、
汗水たらしてコツコツ働く
のが本来の日本人の姿だと思ってはいる。


